同館の代名詞とも言えるのが、毎年10月下旬から3月頃にかけて提供される「あんこう料理」です。一般的な温泉旅館で出される味噌仕立てのあんこう鍋とは一線を画し、北茨城の漁師料理がルーツとされる本物の「どぶ汁」を味わえる点が、食通を唸らせています。
どぶ汁とは、水を一切使わずに生のあん肝を鍋肌でじっくり乾煎りし、あんこうの身や野菜から出る水分と味噌だけで煮込む極めて濃厚な郷土料理です。調理人の卓越した火加減と鮮度管理が求められるため、提供できる宿は全国的にも限られています。
実際の宿泊者による口コミや宿泊記を検証すると、次のようなリアルな反響が寄せられています。
「今まで食べていたあんこう鍋の概念が覆された。肝のコクと旨味が凝縮されており、最後のおじやまで箸が止まらなかった」(40代男性・リピーター)
「冬以外の季節に訪れても、常磐もののヒラメやアワビ、常陸牛など素材の良さを引き出した会席料理が見事で、料理人の腕の確かさを感じる」(50代女性・夫婦旅行)
朝食においても、地元の干物や炊きたての茨城県産コシヒカリ、滋味あふれる郷土小鉢が並び、「朝からご飯を何杯もお代わりしてしまう」という声が多数を占めています。料理の満足度が滞在全体の満足度を強烈に牽引していることは間違いありません。