原監督のキャリアを語る上で欠かせないのが、伝説的な営業マンとしての過去だ。メーカー勤務時代に培った目標管理シートの活用や、PDCAサイクルの高速回転は、陸上部の合宿所でも日常的に実践されている。指示待ち人間は作らない。これが青学の鉄則だ。
選手たちは毎週、自らの目標と課題を言語化し、チーム全体で共有する。誰がどの区間を走るべきか、選手同士でディスカッションを重ねることも珍しくない。指導者がすべてを決めるトップダウン型の指導から、選手が主体となるボトムアップ型への移行。この組織論は、現代のビジネスシーンにおけるリスキリングや組織改革のヒントとしても高く評価されている。