アイロンビーズ制作最大の難所は、アイロンがけの工程にある。熱を当てすぎてビーズの穴が完全に潰れてしまったり、逆に熱が足りずバラバラに崩れてしまったりと、失敗のトラウマを抱える人は少なくない。
失敗をゼロにする鉄則は、アイロンの設定温度を「中温(スチームOFF)」に固定し、常に小さな円を描くように体重を乗せて滑らせることだ。通常のアイロンペーパーの代わりにクッキングシートを使うと、ビーズの溶け具合が目視で確認しやすく、ツヤのある滑らかな仕上がりになる。
両面に均等に熱を通したら、熱が完全に冷めるまで厚みのある図鑑や重い辞書を上に載せて平らな状態でプレスし続ける。この冷却時のひと手間を惜しまないことこそが、経年劣化による板の反りを防ぐ最大の防壁となる。