少年の成長過程において、もう一人の決定的な存在となったのが叔父の石原裕次郎氏です。スクリーンの中の大スターであり、伝説的なプロダクションである石原プロモーションを率いる経営者でもあった裕次郎氏は、良純少年にとって憧れと親しみやすさを兼ね備えた頼もしい叔父でした。
事務所や映画の撮影現場に出入りする中で、映画作りの生々しい熱気やスタッフたちの圧倒的な情熱を肌で感じ取った少年時代。大人のプロフェッショナルたちが本気でぶつかり合うエンターテインメントの現場が身近にあった体験は、のちに彼が自然な流れで表現の世界を目指す決定的な引き金となりました。