結論から言えば、SEから営業への転職で後悔するかどうかは「どの営業種別を選んだか」と「営業の評価構造を正しく理解していたか」の2点に直結しています。実際に転職後に後悔したエンジニアの声を分析すると、明確な失敗パターンが浮かび上がってきます。
最も典型的な失敗例は、IT業界であっても「未経験歓迎の大量採用型SES営業」や「プロダクト力の乏しい新規開拓テレアポ営業」に飛び込んでしまうケースです。ここではエンジニアとしての技術的知見を活かす場面がほとんどなく、精神論や架電件数のみで評価されるため、「こんなはずではなかった」という強い徒労感に苛まれることになります。
もう一つの落とし穴が、思考プロセスのギャップです。SEは「100%の正確性・論理的整合性」を最優先に構築しますが、営業の世界では「80%の確度で素早く顧客の購買意欲を引き出し、意思決定を後押しする瞬発力」が求められます。細部の仕様にこだわりすぎて商談のクロージングが遅れるなど、マインドセットの切り替えに苦戦して自信を失う人も散見されます。