国の正式な読み方について、長年議論に終止符を打つ決定打となったのが2009年(平成21年)の麻生内閣による答弁書です。当時、衆議院議員から提出された「『日本』の読み方に関する質問主意書」に対し、日本政府は極めて明確な姿勢を示しました。
政府の公式見解は「『にほん』『にっぽん』という読み方のいずれも広く通用しており、どちらか一方に統一する必要はない」というものです。つまり、国としてどちらかだけを正解とするのではなく、双方を正式な呼称として認めています。
過去を遡ると、1934年(昭和9年)に文部省(当時)の臨時国語調査会が「にっぽん」に統一する案を取りまとめた歴史もありましたが、法制化には至りませんでした。憲法制定時においても日本国憲法の正式名称の読みについて法令上の明確な規定は置かれず、慣例として両方の読みが許容され続けて現在に至っています。