作品の根幹を支えるアッシュと英二の関係性。この2人を演じたアッシュ声優内田雄馬さんと奥村英二声優野島健児さんの抜擢には、オーディション段階からの強いこだわりがありました。
当時、数々の話題作で頭角を現していた内田雄馬さんは、オーディションのテープ審査とスタジオ審査を経てアッシュ役に選出されました。制作陣が求めたのは、単なる「強くて美しい主人公」ではなく、ニューヨークのストリートで培われた野性と狂気、そして内に抱える底知れぬ孤独と脆さでした。内田さんはアッシュという重厚な存在を前に、テクニックではなく生身の感情をぶつける芝居を披露。制作陣に「彼以外にアッシュは考えられない」と確信させたと、当時のバナナフィッシュ声優オーディション裏話として語られています。
一方、日本からやってきた純粋な青年・英二を演じた野島健児さんは、その唯一無二の透明感ある声質とナチュラルな演技で英二の芯の強さを表現しました。内田さんが放つ圧倒的なエネルギーを、包み込むような静謐さで受け止める野島さんの芝居。アフレコ現場でも2人は深くコミュニケーションを取り、劇中のアッシュと英二が心を通わせていくプロセスとシンクロするように絆を深めていきました。