搬送後、志尊は直ちに集中治療室(ICU)へ隔離された。本人が後に語ったところによれば、当時の激痛は凄まじく、体を動かすことすらままならない状態が続いたという。呼吸をするのも苦しく、ベッドの上で一人、死の恐怖と向き合う日々。頭の中を過ったのは、「このまま自分は死んでしまうのではないか」という強い不安だった。
極限の精神状態の中で彼を支えたのは、医療スタッフによる手厚い治療と、家族や関係者の存在、そして全国から寄せられた膨大な応援の声だった。肉体と精神が削られるような3週間におよぶ入院生活を耐え抜き、彼はなんとか最悪の事態を脱することに成功した。