パンくんを幼少期から温かく育み、その才能を開花させた第一人者といえば、アニマルトレーナーの宮沢厚氏だ。宮沢氏は、志村けんとパンくんの間に存在した「言葉を超えた信頼」について、数々の印象的なエピソードを明かしている。
「志村さんは、パンくんを決して『テレビの道具』として扱いませんでした。一人の対等なパートナーとして、敬意を持って接していたのです」
宮沢氏によれば、志村けん氏が現場に入ると、パンくんの表情が一瞬でパッと明るくなったという。他の出演者には見せないような甘え方や、全身全霊で身体を預ける仕草。それは、人間と動物という関係性を超えた、実の親子や親友に対する信頼そのものだった。