消防署に勤務する隊員たちは、出動要請の性質や日常業務に応じて複数パターンの服装を使い分けています。現場での混乱を防ぎ、それぞれの任務に特化した動きを可能にするための消防士の服の種類一覧と主な役割は次の通りです。
日常の署内勤務や小規模な警戒出動で着用されるのが「活動服」です。一般的には濃紺(ネイビー)を基調としており、適度なストレッチ性と難燃性、通気性を両立した実用性の高い仕様になっています。
一方、人命救助のスペシャリストが着用するのが「救助服」です。活動服と救助服の違いは、視認性と耐久補強にあります。救助服は鮮烈なオレンジカラーが特徴で、過酷な瓦礫現場での摩擦に耐えられるよう肘や膝部分に強靭なパッド加工が施されています。
さらに火災現場で着用する「防火服」は、熱や炎から全身を密閉防護する極めて重厚な特殊スーツです。また、救急隊員と消防隊員の服装の違いにも明確な理由が存在します。救急隊員が着用する「救急服」は、ライトブルーやグレーなど明るめの清潔感ある色彩が採用されており、血液などの付着を素早く発見できる衛生管理性能や、患者に心理的安心感を与える配色設計がなされています。