ハイドレーションのポテンシャルを引き出すには、バックパックへの正しいセッティングと、現場でのちょっとしたコツを押さえる必要があります。
まず確認したいのが、手持ちのザックがハイドレーション対応(H2Oポート付き)であるかどうかです。近年の登山用ザックの多くには、内部にパックを吊るすループや専用スリーブ(ポケット)、上部または側面にホースを通す穴(ポート)が標準装備されています。
装着の基本手順は以下の通りです。
1. パックの固定:飲料を入れたリザーバーをザック内部のスリーブに収め、上部のトグルやベルクロフックで確実に吊り下げます。固定が甘いと、水が減った際にパックが底へ沈み込み、チューブが引っ張られて破損する原因になります。
2. ホースの取り回し:ポートから外へホースを出し、ショルダーストラップに備え付けられたガイドループやクリップに沿わせて固定します。ホースが長すぎてブラブラすると、枝に引っかかる危険があるため注意してください。
3. バイトバルブの位置調整:顔を少し傾けるだけで無理なく咥えられる胸元付近にバルブが来るよう、クリップの位置を微調整します。
現場でぜひ実践したいプロのテクニックが「初期のエア抜き」です。パックに水を入れた後、パックを逆さまにしてチューブから内部の空気をすべて吸い出しておきます。内部を完全な真空状態にしておくことで、歩行中や走行中に背中で「タポタポ」と水が跳ねる不快な音と揺れを完璧に抑え込むことができます。