国宝・半跏思惟像のアルカイックスマイルに秘められた最新の謎

国宝・半跏思惟像のアルカイックスマイルに秘められた最新の謎

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昭和26年に我が国の文化財保護制度において国宝第一号に指定された広隆寺の宝冠弥勒。正式名称を木造弥勒菩薩半跏像と呼ぶこの傑作は、日本国内で一般的なヒノキではなく、赤松の一木造りで作られている点が永らく謎とされてきた。赤松は朝鮮半島に多く自生する木材であり、三国時代 (朝鮮半島) からの渡来品、あるいは渡来系工人を介した技術移転によって誕生したことを力強く物語っている。

聖徳太子から賜った仏像を本尊として祀ったという広隆寺の創建由緒とも重なり合い、古代における東アジアのダイナミックな文化交流の熱量を今に伝えている。滑らかな曲線を描く流麗な衣文の表現と、どこか異国情緒を漂わせる面容。それは単なる信仰の対象を超え、国境を越えた技術革新と芸術的奇跡の融合体として鎮座している。

山田 真由
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山田 真由

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