ネット検索でサジェストされるネガティブワードの代表格が「予約が取れない」「解約できない」の2点です。なぜこのような悪評が生まれるのか、クラブの構造的要因から検証します。
「予約が取れない」と言われる2つの構造的ボトルネック
会員への聞き取り調査や口コミの分析から、予約難の理由は以下の2点に集約されます。
第1に、「特定日・特定施設への極端な集中」です。サンダンスリゾートの会員数は数万人規模にのぼりますが、夏休み、年末年始、ゴールデンウィーク、秋の連休といったトップシーズンに人気施設(軽井沢、箱根、伊豆高原など)の予約を希望する会員が殺到します。客室数には物理的な上限があるため、予約受付開始日の午前中にアクセスしても即座に満室となってしまう事態が発生します。
第2に、「ポイント消化の駆け込み需要」です。年末や年度末のポイント失効期限が近づくと、ポイントを無駄にしたくない会員が一斉に週末の予約を押さえるため、通常の土日であっても数ヶ月前から予約枠が埋まる現象が起きています。
逆に言えば、「平日の閑散期に利用できる会員」にとっては予約は比較的スムーズに取れるため、利用者のライフスタイルによって評価が180度分かれる決定的な要因となっています。
「解約できない」トラブルと年会費負担の落とし穴
リゾート会員権のトラブル相談で最も多いのが、高齢化や生活環境の変化に伴う解約問題です。サンダンスリゾートの会員権は、購入時に百万円単位の費用を支払うだけでなく、宿泊の有無にかかわらず毎年数万〜十数万円の「年会費(維持管理費)」が発生し続けます。
かつては「途中で退会したくてもクラブ規約により原則解約できず、年会費の請求が一生続く」という契約形態を巡って会員と運営側で法的な議論やトラブルが生じた歴史がありました。現在は運営規定の改定や事務手続きの整備が進められているものの、依然として「いつでもボタン一つで解約して全額返金」というわけにはいきません。
解約にあたっては所定の退会手数料やポイントの放棄が必要となるケースが多く、さらに「会員権を第三者に譲渡・売却しようとしても、買い手がつかない」という二次流通の壁が立ちはだかります。