子供たちの習い事として柔道を選ぶ家庭が増えるなか、帯のカラーバリエーションはビジネス的な側面も帯び始めている。昇級審査のたびに新しい帯を購入し、審査料を支払うシステムは、道場運営の貴重な資金源だ。しかし、これに対して一部の古参指導者からは懸念の声も上がっている。
「帯の色ばかりが先行し、中身が伴っていない子供が増えている」という指摘は無視できない。形だけの昇級を繰り返すことで、本当の意味での強さや、相手を思いやる「自他共栄」の精神が希薄化するのではないかという危惧だ。色のカラフル化は、柔道のすそ野を広げる特効薬であると同時に、本質を見失わせる諸刃の剣でもある。