この楽曲の恐ろしいところは、そのメッセージ性の重さを、極めてポップでダンサブルなシンセサイザーのサウンドで包み込んでいる点にある。イントロの印象的なキーボードの旋律は、一度聴いたら耳から離れない。誰もが体を揺らし、口ずさみたくなるようなキャッチーさだ。
しかし、そのメロディに乗せて歌われる言葉は、冷徹な人間観察に基づいている。踊りながら、知らず知らずのうちに自分たちの愚かさを突きつけられる。この「ポップさと毒の同居」こそが、サザンオールスターズというモンスターバンドの真骨頂であり、40年経っても楽曲が色褪せない最大の理由だろう。