結論から明記すれば、大原麗子の国籍は日本であり、生粋の日本人である。本名は飯塚麗子(いいづか・れいこ)。1946年11月13日、終戦直後の東京都文京区(当時は小石川区)に生まれた。生家は老舗の和菓子屋を営んでおり、山手のエドッコ(江戸っ子)としての粋と、厳格な家庭環境の中で育った生粋の東京人だ。
では、なぜ彼女に「外国籍説」や「ハーフ説」がつきまとったのか。最大の要因は、当時の女優の中でも際立っていた彫りの深い顔立ちと、透き通るような白い肌、そして独特のハスキーボイスにある。昭和芸能界においては、ずば抜けた美貌やミステリアスな雰囲気を持つスターに対して「異国の血を引いているのではないか」という都市伝説がしばしば囁かれた。大原麗子の場合も例に漏れず、そうした根拠のない噂が一人歩きしたに過ぎない。
家族構成を見ても、父・母・弟の4人家族であり、両親ともに日本国籍を持つ日本人である。幼少期に両親が離婚するという家庭環境の変化はあったものの、彼女のルーツが海外にあるという説は明確な誤解である。彼女の気品あふれる立ち振る舞いは、日本舞踊や伝統的な家庭教育によって育まれた純日本的な努力の賜物であった。