ボーカルの変遷が注目されがちだが、水曜日のカンパネラの核を支え続けているのはサウンドプロデューサーのケンモチヒデフミと、マネージメント兼ディレクターのDir.Fの存在である。ケンモチヒデフミが手掛けるトラックは、緻密に計算されたエレクトロ・ポップでありながら、どこかユーモラスでダンサブルな中毒性を誇る。
一方、全体を俯瞰し戦略を練るDir.Fの卓越したプロデュース力も欠かせない。表舞台に立つボーカルが変わろうとも、この舞台裏の2人が描く緻密なクリエイティブの軸線は揺らいでいない。表現者を引き立て、その時代の空気感を即座に音へと昇華させる柔軟さこそが、息の長い活動を可能にしている理由だ。