日本の野球ファンにとって、この賞は長らく「遠い異国の夢」にすぎなかった。1995年にトルネード旋風を巻き起こした野茂英雄が奪三振王に輝き、サイヤング賞投票で5位にランクインしたとき、日本中が息をのんだ。その後、ダルビッシュ有が2013年と2026年にそれぞれリーグ2位に食い込み、前田健太も2026年に2位へと登り詰めたが、あと一歩のところで最高峰の頂には手が届かなかった。
しかし、2026年現在の地平は一変している。メジャー移籍以降、洗練されたピッチングデザインと驚異的なゲームメイク能力を披露する山本由伸や、奪三振ショーを演じる今永昇太ら日本人エースたちが、シーズンを通じてサイヤング賞レースのフロントランナーとして現地メディアを賑わせている。「日本人初のサイヤング賞投手」という悲願は、もはや夢物語ではなく、リアルな現実としての秒読み段階に入っている。