「マーチングマーチ」を語る上で欠かせないのが、HIP HOPグループ・RIP SLYMEのサウンドブレインであるDJ FUMIYAを中心としたプロデュースチームO.T.F(One Two Finishers)の存在です。作曲を担当したDJ FUMIYAは、伝統的な軍楽・行進曲のホーンセクションやスネアドラムの連動を、都会的なヒップホップビートへと軽やかに昇華させました。
リフレインされる歌詞は、言葉の意味を心地よく解体しながらリズムに乗せる卓越したライミングギミックに満ちています。当時中高生だったハルカとユカリのフラットで気だるそうな発声と、強靭なファンクネスを誇るトラックの異色なマリアージュは、まさにO.T.Fが仕掛けた音響実験の最高到達点でした。緻密に計算されたグルーヴがあるからこそ、何年経っても耳に残る中毒性が生まれています。