佐渡を訪れた人が抱くもう一つの大きな疑問が、「業界最大手のセブン-イレブンやファミリーマートはなぜ佐渡に出店しないのか」という点です。現時点でセブン-イレブンやファミリーマートの佐渡出店予定は具体化していません。これには離島ならではの厳しい流通事情と各チェーンの経営戦略が直結しています。
コンビニ業界の基本戦略である「ドミナント戦略(特定地域への高密度集中出店)」を展開する際、離島への出店は極めて高いハードルとなります。本土から佐渡島へ商品を届けるにはカーフェリーによる海上輸送が不可欠であり、天候や波浪による欠航リスク、さらには輸送コストが日常的に上乗せされます。
セブン-イレブンやおにぎり・チルド弁当の自社工場、専用配送ルートを維持するためには、島内に少なくとも二桁台の店舗数を展開しなければ採算が合いません。人口約4万7000人の佐渡市場において、すでに8店舗を展開するローソンの牙城を崩すのはリスクが大きすぎます。既存の配送網を効率良く活用できるローソンだからこそ、離島での安定した店舗運営を維持できています。