地上波テレビのバラエティ番組では編集でカットせざるを得ない「深部」のトークが聴ける場として、TBSラジオの『空気階段の踊り場』は熱狂的なファンを持つ。テレビのコンプライアンスの枠に収まりきらない二人の泥臭い人間ドラマが、そこには生々しく刻まれている。
「ラジオは自分たちの聖域みたいな場所。地上波の番組じゃとても言えないような相方への愚痴も、情けない自分の失敗も、全部吐き出せる。リスナーとのあの距離感があるからこそ、精神のバランスが取れているのかもしれません」
楽屋での鈴木もぐらとのやり取りについて尋ねると、水川は苦笑いを浮かべた。本番直前までお互いに一言も交わさない日もあれば、くだらない雑談で腹を抱えて笑い転げる日もある。長年連れ添った二人にしか解らない独特の空気が、楽屋には漂っているのだ。