一方の長嶋一茂は、この事件を乗り越え、今や日本のテレビ界に欠かせない存在となっている。朝のワイドショーからバラエティ番組まで、彼の姿を見ない日はない。歯に衣着せぬ発言と、時折見せるお坊ちゃまらしい天然ぶりが人気を博している。
しかし、彼が番組内でこの「落書き事件」について自ら触れることはほとんどない。それは彼にとって触れられたくない過去であり、同時に家族を守るための絶対的な境界線なのだろう。被害者でありながら、過剰に被害を訴えることなくスルーを決め込む姿勢。それが結果的に、彼のタレントとしての寿命を延ばすことになったのは皮肉な事実だ。