結論から整理すると、ネット上で議論が尽きない武庫女のお嬢様疑惑の真相は、「全体としては庶民的かつ実学志向だが、特定の学部・内部進学組に限っては正真正銘のお金持ちが集まる」という二層構造にあります。
武庫川女子大学を語る際、「お金持ちが多い」という意見と「庶民的な雰囲気だ」という見解が真っ向から対立するのは、観察している学生層の切り口がまったく異なるためです。学生数約1万人を擁する同校は、短期大学部も含めれば日本最大規模の女子総合大学。1つのキャンパスの中に、多種多様なバックグラウンドを持つ学生が混在しています。
附属の武庫川女子大学附属中学校・高等学校から進学してくる内部生の中には、地元・阪神間の医師や会社経営者、士業の家庭で育った子女が一定数存在します。彼女たちの立ち振る舞いや持ち物を見て「やはり武庫女はお嬢様ばかりだ」と早合点してしまうケースが後を絶ちません。しかし、一般選抜や公募制推薦、総合型選抜を経て入学してくる学生の大半は、近畿一円や地方の公立高校出身者です。私服通学のスタイルもカジュアルで、派手なブランド品で身を固める文化はなく、アルバイトに励みながら将来の資格試験に向けて勉学に打ち込む学生がマジョリティを占めています。