自閉症赤ちゃんの頃の様子とは?視線合わず抱っこ嫌がる初期サインの真相

自閉症赤ちゃんの頃の様子とは?視線合わず抱っこ嫌がる初期サインの真相

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多くの子家庭にとって最初の大きな分岐点となるのが、各自治体が実施する「1歳半健診(18か月児健康診査)」です。この健診では、発達障害の早期スクリーニングツールとして国際的にも用いられるM-CHAT質問票や、小児科医・保健師による対面テストが導入されています。

現場で特に厳格に確認されるのが「指差し」の質です。指差しには以下の3段階が存在します。

1. 要求の指差し:欲しいものを「あれ取って」と指す
2. 発見・注目の指差し:「あそこにワンワンがいるよ」と発見を伝える
3. 応答・共感の指差し:「ワンワンはどれ?」と聞かれて正しく指し示し、親と視線を合わせて共感する

定型発達児は1歳から1歳半にかけてこれらを自然に獲得しますが、自閉スペクトラム傾向のある幼児は要求の指差しすら出ないか、あるいは出たとしても共感の指差しが成立しにくい傾向があります。

そして、もう1つの特徴的なサインが「クレーン現象」です。自分が欲しいものや開けてほしいドアがあるとき、親の目を見て要求するのではなく、無言で親の手首や腕を引っ張り、道具のように使って対象物へ押し当てようとする行動を指します。親を「感情を持つ人間」としてではなく、「目的を達成するための物理的な手段」として扱っているように見えるこの行動は、相互的なコミュニケーションの遅れを示す典型的な指標とされています。

しかし、健診で「要観察」や再検査の指摘を受けたからといって、直ちに自閉症スペクトラムの確定診断が下りるわけではありません。1歳半時点では、単なる発語の遅れ(表出性言語障害)や全体的な発達の緩やかさと、ASDの特性を明確に峻別することは医学的にも難しいためです。医師が「数ヶ月様子を見ましょう」と告げるのは、責任逃れではなく、脳神経系の急速な可塑性を見極めるための慎重な医学的判断です。

木村 陽翔
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木村 陽翔

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。