いまネット上やSNSの映画コミュニティで定期的にバズを起こしているのが、10代後半から20代前半にかけての松方弘樹のポートレート写真だ。切れ長の涼やかな目元、スッと一本筋の通った高い鼻梁、そして引き締まった端正なフェイスライン。現代の韓国アイドルや若手トップ俳優にも通じる中性的な気品を持ちながら、どこか野獣のような危険な香りを漂わせている。
1960年、17歳で鮮烈なデビューを飾った当時の彼は、まさに次世代を担う美少年そのものだった。甘いマスクでありながら、カメラを睨みつける瞳には獲物を狙う肉食獣のような鋭さがあった。爽やかな好青年から、翳りを帯びた危険なアウトローまでを瞬時に演じ分けるそのビジュアルは、当時の映画館に通い詰めた女性客の心を鷲掴みにし、男性ファンをも強烈に魅了したのである。