一方、従来の「第三の都市」として揺るぎない地位を保ってきた名古屋都市圏は、今まさに大きな岐路に立たされている。地域経済の悲願であったリニア中央新幹線プロジェクトの全線開通時期の見直しは、中京圏の長期的な成長シナリオに小さくない影を落とした。
自動車産業を中心とする世界有数の製造業集積地である名古屋は、脱炭素やEV化という世界的潮流への適応を迫られている。ハードウェア主体のものづくりから、次世代モビリティやソフトウェア産業への構造転換を果たせるかどうかが、三大都市の枠組みに留まり続けられるかどうかの分かれ目となっている。