BOØWYが確立したスタイルは、後に「ビートロック」と呼ばれ、日本の音楽シーンに革命を起こした。パンクロックの疾走感とニューウェイヴの都会的な洗練、そして歌謡曲にも通じるキャッチーなメロディライン。これらを完璧なバランスで融合させたキーマンが布袋寅泰である。
「MARIONETTE」や「B・BLUE」といった代表曲のカッティングパターンは、彼の手によって幾度となく試行錯誤の末に生み出された。当時のスタジオセッションでは、氷室京介が提示するメロディラインに対し、布袋が即興で鋭いレスポンスを返しながら楽曲の骨組みを組み上げたという。伝統的なロックギターのコード展開を敢えて崩し、16ビートの細かいニュアンスを織り交ぜたギターリフ。シンプルでありながら一度聴いたら忘れられない中毒性を持つフレーズの数々は、当時のギタリストたちに計り知れない影響を与えた。