江東花火大会の最大の真骨頂は、他を凌駕するその物理的な距離の近さにある。メイン会場となる荒川砂町水辺公園は、打ち上げ船(台船)から目と鼻の先だ。大玉が空で弾けた瞬間のドーンという衝撃波が、皮膚や肺に直接振動として届く感触は病みつきになる。
真上から光のシャワーが降り注いでくるかのような視覚効果と、水面に映り込む幻想的な残像。水辺の涼風を感じながら見上げる大輪の花は、まさに東京の下町だからこそ味わえる極上のエンターテインメントだ。一度この至近距離を体験してしまうと、遠目から眺める花火には戻れなくなるファンも多い。