初代『赤・緑』のフシギダネや第2世代『金・銀』のチコリータは、丸みを帯びたシルエットと大きな瞳を持つ、いわゆる「愛嬌を前面に出したマスコット的デザイン」でした。ところが第3世代で登場したキモリは、その系譜を真っ向から破壊するリアルなヤモリモチーフを採用して登場しました。
ネットコミュニティや当時のプレイヤー間で物議を醸したのが、爬虫類特有の平坦な頭部と、感情を読み取りにくい黄色い虹彩に極小の黒目を配した三白眼です。「目が据わっていて怖い」「御三家なのに可愛げがない」というファーストインプレッションが、発売直後から一部でネガティブな評判として定着する要因となりました。
さらに、指先に描かれた小さな吸盤や、二股に分かれた平たい尾など、生物学的なリアリティを追求したディテールが、爬虫類が苦手なプレイヤー層に対して生理的な拒絶反応を引き起こした側面は否定できません。従来の親しみやすいデフォルメ路線から、スタイリッシュかつ生物的な硬派デザインへの転換は、当時のポケモン御三家デザイン賛否を二分する大きな議論へと発展しました。