新しい若者言葉が登場するたびに繰り返される「日本語の乱れ」という議論。しかし、国語学の専門家はこれを単なる崩壊ではなく、日本語が持つ柔軟な進化の一環だと分析する。過去にも「おはよー」や「ちわーす」のように、日常語の音節が省略され、挨拶として定着した例は枚挙に暇がない。
「人間はコミュニケーションの効率化と感情の共有を同時に達成しようとする生き物です。音を短くしつつ余韻を残す発声スタイルは、感情の機微を低コストで伝える知恵と言えます」と専門家は指摘する。乱れているのではなく、現代のコミュニケーション環境に合わせて音律がチューニングされた結果なのだ。