死の淵に立った無一郎の脳裏に浮かんだのは、かつて鬼の襲撃によって失った双子の兄・有一郎の姿だった。旅立とうとする無一郎に対し、有一郎は「無一郎の無は『無限』の無」というかつて贈った言葉とともに、なぜ命を落としてまで戦ったのかと涙ながらに問いかける。早すぎる死を悼む兄に対し、無一郎が返した最期の思いはあまりにも純粋で切ないものだった。
「僕は幸せになるために生まれてきたんだ」。短くも濃厚だった自らの人生を振り返り、大切な仲間を守るために戦えたことに誇りを持っていた無一郎。兄との抱擁を経て旅立つ彼の姿は、凄惨な戦いの中で一筋の温かな光を放ち、多くのファンの涙を誘った。