2000年代半ば以降、この運動を爆発的に普及させた主役は間違いなくインターネットだった。個人が撮影した高画質なパフォーマンス動画がYouTubeに次々とアップロードされ、世界中の若者が画面越しに手本を学び、独学で技を習得する時代が到来した。ストリートの情景と疾走感ある映像の親和性は極めて高く、アルゴリズムの波に乗って地球規模のコミュニティが瞬く間に形成された。
さらにメディア主導のブランディングも拍車をかけた。エクストリームスポーツの配信で圧倒的な影響力を持つRed Bull TVなどの専門プラットフォームが、世界各地の歴史的建造物や都市を舞台にしたコンテストをドキュメンタリー化。単なるストリートの遊びから、洗練されたアーバンスポーツへと昇華させた。若者たちの情熱は画面を飛び出し、都市カルチャーの中心へと躍り出たのである。