現場で粘り強い鑑識作業と足聞きを行っているのは、経験豊富な特別捜査班員たちだ。現場周辺は入り組んだ路地が多く、防犯カメラの死角となるポイントが点在していることが捜査上の難点とされていた。しかし、班員らは周辺の私有地に設置されたドライブレコーダーや民家の防犯カメラ映像を徹底的に回収し、コマ送りの解析を実施している。
「わずかな影や光の反射も見逃さない」――現場に立つ捜査員の執念が、これまで見過ごされていた人物の立ち回りや立ち去った方向を特定しつつある。犯行前後の行動パターンが可視化されるにつれ、捜査網は確実に狭まりを見せている。