神戸の中華街・南京町の中心に位置するこの老舗は、日本で初めて「豚饅頭」という言葉を生み出した場所として知られる。初代店主が中国・天津の包子(パオズ)を日本人好みの味にアレンジして売り出したのが始まりだ。100年以上の年月を経た2026年現在も、基本となるレシピと製法は厳格に守られている。
時代の変化とともに食材の調達環境や製造技術は変化しているが、味の核となる部分は一切ぶれていない。朝早くから仕込む生地の状態は、毎日の気温や湿度によって細かく調整される。妥協のない仕込み作業が、長年愛され続ける味の土台を支えている。