一方で、掲示板内で最も閲覧数を集めるのは、華やかなプレーの裏に隠された「噂話」の数々です。なかでも高校野球強豪校噂の真相や、プロ注目選手に対するドラフト候補5ch評価は、しばしば物議を醸しています。
「名門〇〇高校の特待生制度に見直しが入った」「有望中学生の進路先が直前で覆った」といった進路情報は、毎年秋から冬にかけて掲示板を埋め尽くします。しかし、関係者への綿密な取材や公式発表資料を突き合わせると、ネット上で確実視されていた情報の約7割以上は、単なるファンの憶測や伝聞の歪曲に過ぎないことが浮き彫りになります。一部の有力シニア・ボーイズリーグ関係者の個人的な雑談が、掲示板を経由する過程で「決定事項」へとすり替わってしまう現象が日常茶飯事となっています。
また、監督人事に関する書き込みも過熱しやすいトピックです。高校野球監督交代理由として、ネット上では「学校経営陣との確執」「有力OB会からの圧力」といった陰謀論めいた言説が飛び交いがちです。しかし、公立・私立を問わず実際の現場で起きているのは、教員の定年退職、新世代への計画的なバトンタッチ、あるいは指導者の健康上の配慮といった極めて現実的かつ組織的な判断です。ドラマチックな内紛劇を好むネット世論と、堅実な学校運営の現場との間には、常に大きな隔たりが存在しています。
ドラフト候補生に対する評価も同様です。スカウト陣が選手の将来性、骨格、人間性、練習態度を総合的に見極めるのに対し、掲示板では「甲子園で打てなかったからプロでは通用しない」「ストレートが軽い」といった極端かつ刹那的な減点方式で語られる傾向が顕著です。こうした過激な論調は、読者の刺激を誘うものの、選手の真の実力を正確に反映した指標とは呼べません。