日系・外資系を問わず、多くのプロフェッショナルファームがしのぎを削る中で、なぜベイカレントは突出した高給を維持し続けられるのか。その背景には、競合他社とは根本的に異なる独自のビジネスモデルと組織アーキテクチャが存在します。
第一の要因は、「営業専門部隊」と「デリバリー部隊」の完全分業体制です。一般的な外資系ファームでは、マネージャーやパートナー自らが営業・提案活動に工数を割き、プロジェクトの合間に提案書作成を抱え込むケースが一般的です。一方、ベイカレントでは百数十名規模の優秀な専任営業チームが大手クライアントのCxO層へ直接アプローチし、高単価なプライム(直請け)案件を定常的に獲得しています。コンサルタントが営業活動に忙殺されず、100%の稼働をプロジェクトデリバリーに投下できるため、一人あたりの付加価値創出額が極大化する設計となっています。
第二の要因が、業界内でも異彩を放つ「ワンプール制」です。多くのファームは「金融」「製造」「公共」といったインダストリーや、「IT」「戦略」「人事」といったファンクションごとに組織を細分化(サイロ化)しています。これにより特定部門の案件が減った際にコンサルタントの「稼働率低下(アベイラブル期間)」が発生します。ベイカレントでは全員が同一のプールに所属し、市場ニーズに応じて最適な案件へ柔軟にアサインされます。結果としてファーム全体の稼働率は常に90%前後の高水準を維持し、無駄なアイドルタイムを徹底排除しています。
第三に、これらが結実した「営業利益率30%超」という圧倒的な収益力です。総合系ファームの平均営業利益率が10〜15%程度にとどまる中、ベイカレントの営業利益率は倍以上の水準を誇ります。この強固なキャッシュ創出力が、社員へのボーナス査定基準の上振れや、業界トップクラスのベースアップを実現する強固な原資となっているのです。