一方で、課題がすべて解決されたわけではない。あらゆる操作やコミュニケーションが遠隔化されたことで、かつてオフィスの給湯室や廊下で生まれていた「偶然の雑談から生まれるイノベーション」が激減したという指摘もある。
多くの企業が「効率性は極限まで高まったが、まったく新しいアイデアの芽が出にくくなった」という壁にぶち当たっている。そのため、あえて定期的に物理的な集合を義務付ける「合宿型ワーク」や、感情伝達専用のアバターロボットを導入する試みなど、テクノロジーで埋めきれない人間味の欠如を補う試行錯誤が続いている。