2000年代半ば、任天堂が世に送り出したニンテンドーDSは、ゲームの遊び方を根本から変えた。タッチパネル操作と二画面構造は、東映アニメーションが手がける変身ヒロインアニメ『プリキュア』シリーズと奇跡的な相乗効果を生み出すこととなる。従来のキッズゲームの枠組みを鮮やかに飛び越えたのだ。
当時は女児向けソフトと言えば簡易的なミニゲーム集が主流だった。しかしDSのプリキュア作品群は違った。変身アイテムの操作を擬似体験させたり、リズムアクションや本格的な格闘要素を取り入れたりと、ハードの特性を使い倒す工夫が詰まっていた。現在の中古市場では、完品(箱・説明書付き)の状態であれば定価以上のプレミア価格で取引されるソフトも珍しくない。数百円で手に入るお手頃なタイトルから、一万数千円を突破する激レア作まで、その市場相場はファンの熱量をダイレクトに反映している。