インターネット上の掲示板やSNSで定期的に議論の的となるのが、「現在ストア上で検索しても出てこない配信終了アプリは二度と取り戻せないのか」という疑問です。ここにはプラットフォーム側の規約と配信サーバ運用の知られざる境界線が存在します。
この配信停止アプリの再ダウンロード経緯を綿密に追跡すると、デベロッパー(開発元)が新規公開を取り下げただけのアプリであれば、過去に一度でもライブラリへ追加した実績のあるユーザーに限り、購入履歴一覧から再取得できる仕様が現在も残されています。開発企業が新規ユーザーの獲得を停止しても、既存購入者への供給責任(サポート義務)を果たすためにサーバ上のバイナリが完全抹消されず保持されているケースが多いためです。
ただし、例外となるレッドラインが存在します。知的財産権の重大な侵害やセキュリティ上の重大な脆弱性、あるいは公序良俗に反する規約違反によってAppleやGoogleから強制追放処分を受けたタイトル、また開発元のアカウント自体がBAN(抹消)されたケースでは、購入履歴のリストからも完全に排除されます。さらに、近年のOSアップデートによってバイナリの動作要件(64bit必須化や最新API要件)を満たさなくなった古いアプリは、例え再ダウンロードできても起動不能に陥る点には留意しなければなりません。