受刑者には「刑務作業」が義務付けられています(※2026年6月の拘禁刑導入以降は作業と指導のバランスが見直されています)。女性刑務所で行われる作業は、施設ごとに特色があります。
代表的な作業内容は以下の通りです。
- 縫製作業:エプロン、シーツ、パジャマ、民間ブランドの衣類などのミシン縫製
- 紙細工・軽作業:贈答用化粧箱の組み立て、紙袋の紐通し、ラベル貼り
- 炊事・営繕・洗濯作業:刑務所全体の食事作りや受刑者・職員の洗濯(衛生係として所内生活を支える)
- 職業訓練:美容師免許の取得コース、介護職員初任者研修、パソコン講座など
特に栃木刑務所など一部の施設では、本格的な美容師養成施設が設置されており、受刑中に国家資格を取得して出所後の自立を目指す受刑者もいます。刑務所内に一般客向けの美容室を併設している施設もあり、地域住民が利用できる取り組みも知られています。
気になる「給料」ですが、刑務作業の対価は給与ではなく「作業報奨金」と呼ばれます。これは国庫財産であり、労働の対価というよりは更生奨励の意味合いを持ちます。金額は作業等級(1等工〜10等工)によって定められており、作業開始当初は時給換算で数十円程度、平均しても月額4,000円〜5,000円程度にとどまります。この報奨金は原則として出所時にまとめて支給され、当面の生活費や社会復帰の資金に充てられます。