立体交差には大きく分けて、道路や線路を空中に持ち上げる「オーバーパス(高架化)」と、地中を掘り進める「アンダーパス(地下化)」の2つの形式が存在します。地形、周辺の住環境、用地買収の難易度によって採用される工法が分かれます。
オーバーパス(高架化)のメリットは、比較的工期が読みやすく、地中の埋設管(ガス・水道・通信ケーブル)の大規模な移設を最小限に抑えやすい点にあります。また、水害時に水没する懸念が極めて低いのも強みです。反面、高架橋がそびえ立つことによる周辺住宅の日照阻害や圧迫感、走行音の広がりが課題となるケースが目立ちます。
対する鉄道地下化や道路アンダーパスは、地上の景観を損なわず、騒音や振動を地中に封じ込められるため、住宅密集地での合意形成が得やすいメリットを持ちます。しかし、鉄道地下化の費用と経緯を辿ると、高架化に比べて建設コストが1.5倍から数倍に跳ね上がり、シールドトンネル掘削や地下水対策に膨大な歳月を要するというデメリットを抱えています。