過密な撮影スケジュールを縫って、芸能人たちはどのように処置を受けているのか。現在、主流となっているのが炭酸ガスレーザー治療(CO2レーザー)だ。波長10,600nmのレーザー光が組織の水分に反応し、周囲の正常皮膚への熱損傷を最小限に抑えながら、標的となる色素細胞を一瞬で蒸散させる。
かつてのような「メスで切開し、長期間テープを貼り続ける」という施術は、ダウンタイムを確保できない多忙な現場では敬遠されがちだ。現在では、湘南美容クリニックをはじめとする大手美容クリニックでも、極小のスポット照射と上皮化を促進する特殊な保護剤を組み合わせたプロトコルが標準化されている。金曜の夜に照射し、週末を軟膏とマイクロテープで保護、月曜のスタジオ入りには特殊メイクでカバーして何事もなかったかのように収録へ臨む――これが現代のタレントたちが実践する現実的なタイムラインだ。