新幹線改札口周辺の喧騒に巻き込まれ、無難なチェーン店で済ませてしまうのは最大の損失だ。新大阪駅を攻略する鍵は「階層の把握」と「動線の裏技」にある。時間がないなら、在来線改札内の「エキマルシェ新大阪」へ滑り込むのが鉄則。ここには立ち食い寿司から出汁の効いた肉うどんまで、乗り継ぎ20分で大阪の真髄を味わえる名店が並ぶ。ここでしか手に入らない限定スイーツやチルド惣菜のラインナップも見逃せない。
一方、30分以上の余裕があるならば、迷わず2階の「アルデ新大阪」へ向かうべきだ。たこ焼きやお好み焼きの名店が軒を連ね、鉄板の焦げるソースの香りが充満している。そして、地元民や駅員が観光客の波を避けて密かに愛用するのが、1階にひっそりと佇む「味の小路」へと降りる裏技ルートだ。エスカレーターを降りた瞬間、昭和の路地裏へとタイムスリップしたかのような静寂とディープな佇まいが現れる。ランチタイムのピーク時でも、ここなら並ばずに本物の串かつや割烹仕込みの定食にありつける。