秋の空を見上げた際、多くの人が「これはひつじ雲?それともうろこ雲?」と迷ってしまいます。実は、ひつじ雲とうろこ雲(いわし雲)は、浮かんでいる高度と雲粒のサイズが根本的に異なります。
専門的な観測機器がなくても、手を空にかざすだけで誰でも瞬時に見分けられる方法があります。
【手を伸ばすだけの「指」を使った見分け方】
腕をまっすぐ空に向かって伸ばし、指を1本立てて雲の塊(1つの雲粒)を隠してみます。
- ひつじ雲(高積雲):雲の塊が大きく、人差し指(または親指)の幅からはみ出るサイズ。雲の底に灰色がかった影が見える。
- うろこ雲・いわし雲(巻積雲):雲の塊が非常に細かく、小指の幅ですっぽり隠れるサイズ。高度が高く氷の粒でできているため影がなく、真っ白に輝く。
なお、「いわし雲」と「うろこ雲」は同じ巻積雲(けんせきうん)の俗称であり、気象学的な違いはありません。漁師がいわしの群れに見立てたか、魚のうろこに見立てたかという呼び名の違いに過ぎません。一方でひつじ雲は高度が低く、モコモコとした厚みと立体感があるのが最大の特徴です。