こうしたカルチャーの爆発的発展の背後には、国家レベルの綿密な戦略が存在する。台湾文化部は近年、オリジナルIP(知的財産)の創出や海外展開を強力に後押ししており、台湾カルチャーを世界標準へと押し上げる立役者となっている。
漫画、映画、インディーゲーム、音楽——あらゆる領域で官民一体となった投資が行われ、台湾発のコンテンツは欧米や日本のメディアでも大きく取り上げられるようになった。国際報道が台湾情勢を地政学的な視点ばかりで語るなか、文化面における台湾のダイナミズムは、人々の心を結ぶもうひとつの重要な現実を映し出している。
コンテンツ産業を国のアイデンティティとして位置づけ、世界と対話する。その自負とクリエイティビティが、国際社会における台湾の存在感を一段と鮮烈なものにしている。