保育現場や家庭での読み聞かせにおいて、『かさのすけ』はどのような反応を得ているのでしょうか。全国のレビューデータや教育現場の実体験を調査すると、際立った3つの絶賛ポイントが浮かび上がってきました。
第1に、「擬音(オノマトペ)のリズム感」です。「パッ」「ビュオオオ」「サッサッ」といった視覚と聴覚を同時に刺激する言葉選びが多用されており、言葉を覚え始めの3歳児から言葉遊びが好きな年長児まで、全員が声を上げて笑い出すほどの強い引き込み力を持っています。
第2に、「圧倒的な表情の変化」です。柴田ケイコ作品の真骨頂とも言える主人公の変顔や困り顔の描写は、ページをめくるたびに子どもたちの視線を釘付けにします。「普段あまり絵本に集中しない子が、かさのすけの顔を見た瞬間に大爆笑して最後まで座って聞いてくれた」という保護者の口コミが知恵袋やSNSで散見されるのも納得の仕掛けです。
第3に、「雨の日のお出かけが楽しみになる実用的な心理効果」です。雨天時の登園や外出を嫌がる子どもに対し、「今日はお外にかさのすけがいるかな?」「傘をパッと開いてみよう」と声をかけることで、機嫌よく長靴を履いてくれるようになったという実体験エピソードが数多く寄せられています。