膝蓋腱反射が出ない・跳ね上がる謎を解剖!潜む危険な病気のサイン

膝蓋腱反射が出ない・跳ね上がる謎を解剖!潜む危険な病気のサイン

膝蓋腱反射が出ない・跳ね上がる謎を解剖!潜む危険な病気のサインを詳しくリサーチ! 知っておきたい 重要ポイントを凝縮して配信します。

SNSや知恵袋などのコミュニティでは、「自宅で定規やすりこぎを使って膝を叩いてみたが、足が全く跳ね上がらない」「病気ではないかと夜も眠れない」といった相談が頻繁に投稿されています。しかし、医療現場の視点から言えば、自分自身で行うセルフチェックで膝蓋腱反射が正常に出ないのは極めて自然な現象です。

腱反射を正確に誘発するためには、「大腿四頭筋が完全に弛緩していること」と「打腱器を振り下ろす瞬間に被験者がタイミングを予知していないこと」という2つの厳格な条件が求められます。自分で自分の膝を叩こうとすると、脳がこれから受ける衝撃を予測して無意識に太ももの筋肉を緊張させてしまい、腱への刺激が吸収されてしまうのです。

また、打腱器で叩く場所が数ミリずれているケースも散見されます。正解は、膝のお皿(膝蓋骨)の下端と、すねの骨の出っ張り(脛骨粗面)との間にある「わずかな窪みの帯状部分」です。骨そのものを叩いても反射は起きず、ただ打撲の痛みを招くだけに終わります。

実際の診察現場でも、緊張で反射が出にくい患者に対してはジェンドラシック手技(増強法)と呼ばれるアプローチが取られます。これは、両手の指を胸の前でフックのように強く互いに引っ張り合わせ、医師の「せーの」という合図とともに外側へ全力で引っ張らせる方法です。意識と筋肉の緊張を上半身へ強制的に逸らすことで、脊髄前角細胞の興奮性を高め、隠れていた下肢の反射を明瞭に出現させることができます。自宅で「出ない」と嘆く前に、プロの手技による検査環境とセルフ検証には天と地ほどのギャップがあることを認識しなければなりません。

山本 拓海
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山本 拓海

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。