手厚い保護下で育てられたヒグマは、野生では考えられないほどの長寿を達成します。国内で特に有名な長寿事例が集まるのが、北海道登別市にある専用施設です。のぼりべつクマ牧場の最高齢記録として語り継がれているのが、雄の「ロクロー」などで、推定40歳以上まで生存した実績があります。クマの40歳は、人間の年齢に換算すると100歳を大きく超える大長寿に相当します。
世界的なヒグマの最高齢記録やヒグマの寿命ギネス記録級のデータに目を向けると、欧米の動物園において45歳から47歳前後まで生きた記録が公式・非公式に報告されています。野生下での過酷な生存競争から解放され、関節炎や内臓疾患の治療を受けながら穏やかに余生を過ごす飼育グマの存在は、ヒグマという種が潜在的に持っている生命力の高さを証明しています。