伊地知のプロフィールの中で最も人々を惹きつけるのが、芸人になる以前の経歴だ。彼は東京・歌舞伎町の有名ホストクラブで「春風アキラ」の源氏名を名乗り、指名ナンバーワンとしてトップに君臨していた。
当時の売り上げや収入は、まさに異次元だ。バラエティ番組でも明かされた通り、ホスト時代の最高月収は数百万円、年収にして数千万円規模に達していたという。一晩で動く大金、華やかな夜の世界、そして女性たちの心をつかむ巧みな話術。歌舞伎町で磨き上げられたそのコミュニケーション能力は、後のタレント活動にも間違いなく活かされていた。
しかし、彼はその安定した富と地位を捨ててお笑いの世界へと飛び込んだ。無名時代の過酷な下積み生活や、収入が激減するリスクを承知の上での転身。そこには「本当の笑いで勝負したい」という強いこだわりが存在していた。