華々しい戦績の裏で、パートナーシップの維持には言葉に尽くせない苦悩と決断が存在した。マーヴィン・トランとのペア解消にあたっては、国籍問題という高い壁が立ち塞がった。日本代表としてオリンピックを目指すうえで、どうしても回避できない現実的な課題だったのだ。
また、木原龍一をはじめとするパートナーとのタッグでも、体格差や技のタイミング、怪我のリスクといった緻密な調整が絶えず求められた。一瞬の呼吸のずれが重大な怪我に直結するペア種目において、解消という選択は単なる諦めではない。互いの将来と安全を最優先に考え抜いた末の、誠実な前進だったと言える。